最善。


 今発表された大分戦の先発メンバ見たらテンション上がってきたので更新。達也、永井、ワシントン揃い踏み。そして、ネネッ。

J1 第26節:横浜FM 0 - 1 浦和
得点者:'65 永井雄一郎(浦和)

ACL準々決勝第2戦:全北現代 0-2 浦和
得点者:'3 田中達也(浦和)、'66 オウンゴール(浦和)

J1 第27節:浦和 1 - 0 新潟
得点者:'87 ポンテ(浦和)

AFC準決勝 第1戦:城南一和 2-2 浦和
得点者:'10 モッタ(城南一和)、52' 田中達也(浦和)、65' ポンテ(浦和)、81' キム・ドヒョン(城南一和)


 窒息しそうな連戦、その中で「ベストを尽くす」ということを見せてくれた選手たち。
 相手の圧力を凌いで凌いで、一点突破で刺した横浜FM戦。繰り返されるラフプレーを無表情でスルーして試合を殺した全北戦。雨で滑るピッチの中、力振り絞って仕掛けた後半勝負が不発に終わりながらも、土俵際踏ん張って、最後の最後ポンテの一撃に繋げた新潟戦。そして城南戦。Kリーグ王者という最強の敵、連戦固定面子による最低のコンディション。おまけに前半早々に先制点奪われる最悪の展開。ギリギリもいいところでしたが、選手たちはひたすら懸命でした。懸命すぎて、これは最後まで持たないだろうと前半途中から分かってしまうほど。しかし、その懸命さが前半は0−1のままで、後半半ばでひっくり返すというこれ以上ない展開を手繰り寄せました。あれより早く引っ繰り返してたら、かなりの確率で再逆転されてたでしょうし、あれ以上勝ち越し点が遅れてても息が持たなかったように思います。
 省エネだの手抜きだのとよく言われる(私も言う)浦和ですが、この連戦中についてはいつもの省エネとは違います。いつもの省エネは、100%の力出そうと思えば圧倒できるのに、必要最低限の力だけ出して勝とうとする、というやつですが。今の浦和は、そもそも試合開始時点でタンクに燃料が7割しか詰まってない状態。手抜けるほどの余裕がないです。10割の力のうち7割出すというのと、7割の力のうち7割出すのとでは大違いですから。で、エネルギ量が劣ってる状態で取れる最善の方法として、場所、時間によってエネルギを配分し、勝負所だけは逃さないようにして、あとは最低限の力でなんとかする、という。まあ、ですから、現象としてはいつもの省エネと似てるわけですけど。しかし、この配分へのチーム全体の意識統一ぶりはすごい。ワシントンが若干アレなのを除いて(先発した城南戦では、やたら前からプレッシャ行こうぜとアピールするも思いっきり仲間にスルーされたりしてました)。全北戦でのスルーぶりなども、あれはもう怒るエネルギももったいないということだったんじゃないかと思います。普通の状態なら、あんな大人しいことないですから。
 この連戦の中、もちろんポンテのスーパーぶりもですが、地味に平川も目に付きました。一時の勢いはさすがに落ちましたが、チーム全体の意識統一に全く遅れず付いてきてるのには感心。元々、空気読めるタイプですけど、以前はそれが「顔色を窺ってる」ように見えてイライラしたものですが。人間、自信が大事です。
 それにしても、連戦の最後が、よりによって劣悪ピッチの駒場というのは。これでケガ人でも出ようものなら、来年は駒場なしな。