清水戦補足。

 もうちょっと書いておきたいことあるので補足。
 ところで、昨日はU-22代表が北京行き決定。おめでとうございます。当初のチームから平山、家長、梶山というロマンをしょっ引いて、岡崎、柏木、細貝という現実で妥協して、特に夢も希望もないけど最低限の結果は得るというのは、反町監督らしい。新潟監督時代の最後の年も、開幕前はチェルシーだかバルサだかを目指すとか言っておいて、結果出ないと見るや、あっという間に日本人で守ってブラジル人で攻めるサッカーに転換してましたが。ちょうど反町新潟最後の試合の相手が浦和だったんですけど、あの時も長いことやってたわりに何の蓄積も感じないチームでした。今後も、本番までにロマンを試すことはあっても、追求することは出来ない、かといって現実を追求するほども割り切れない監督だと思いますけど、どうなっていくんでしょう。
 で、清水戦の補足ですが。何人かの選手について短評を。

  • 坪井:突如の復調で相手FWに仕事させず。ACL終わって気が楽になったとはいえ、過密日程の中で急にコンディション上がるとも考えにくいですから、とするとやはりACLでの不調は、外国チーム相手だと緊張してしまうということなんでしょうか。日本代表でのプレイぶり見ててもそうじゃないかと思ってたんですが。ともあれ、「'07年の浦和」のキーマンの一人は坪井だと思ってたので、調子戻してくれるとこの後のまとめも書きやすくなります。
  • ネネ:坪井に劣らず能力あるところを見せていたネネ。切ろうかなという時にこういうの見せられて、ここ2年、思わず契約延長してしまったわけです。控えに代わってくれそうな選手もいなかったので、この日はちゃんと90分プレイ。やれば出来るんです。
  • 長谷部:このところ、「昔の輝きが戻ってきた!」ともっぱら評判の長谷部。別に昔も今も、ずっと変わってないと思いますけど。坪井と同じく、この日程でコンディションが上がるわけはないので、こちらも精神的な問題だったのでは。元々、責任感が強過ぎるくらいで、チームのためなら自分を殺す選手。そもそも輝きを失ったのは、左サイドに三都主が来て、その守備面での穴埋めに奔走するようになったからで、さらに、ポンテ、小野まで加わったとなると、どうしても性格的に守備に気を遣わざるを得なかった(前任の山瀬に対しては全然気遣ってなかった)。それがこのタフすぎる状況で、いよいよポンテ神も疲れてきたし、両サイドも疲労困憊、ワシントンなんざ端からあてには出来ないし、となると俺がやるしかないだろう、みたいな方向で責任感が発揮されたのがここ数試合なのかなと。
  • 内舘:啓太のアクシデントで久々の長時間出勤。入ってすぐはまだ体も心も準備できてなかったのかフワフワしてましたが、温まってきてからは啓太の穴をしっかり埋めるスムーズなプレイぶり。まだまだ錆付いてない、どころか、年々上手くなってますよね。妙に小洒落たパスとかも見せますし。あわやの弾丸ミドルは、マンチェスターU戦(ちょうどこの日の午前中、PC内の映像整理してる時に見てたんです)でファン・デルサールをぶち抜いてニターッと笑ったシュートを思い起こさせました。昔はキック力なくて、サイドからのクロス(そう、昔はサイドやってたんですよね)とかみんなショートしてたものですが。
  • 平川:前回進歩を誉めましたが、スタミナについては伸びてないです。最後、足止まるのは、まあしょうがないとしても、頭の回転まで完全に止まって、廃人同然になってました。まあ、それでも当然のように最後まで放置されてたわけですが。