A. 3

 こんにちは。

J1 第34節:浦和 0 - 1 横浜FC
得点者:'17 根占真伍(横浜)


 あと1試合、あと1試合なら。選手たちは踏ん張って何とかしてくれるのではないか。あるいは、あと一人くらい、今年再三助けてもらった"新戦力"(私は小野にそれを期待してたし、達也に期待してた人もいるでしょう)が現れてくれるのではないか。と願っていたのですが。何も起こらず誰も現れず。待ってた答えは3、「現実は非情である」という。
 ここまで、信じ難いほどの「チームとしての精神力」を見せ続けてきた選手たちですが、この日はもういけませんでした。選手個々は必死にあがいていましたけど、それが「チームとして」の何かを生み出すことがなかった。それこそが、というか、ほとんどそれ"だけ"がこのチームの強みだったのに。
 試合立ち上がり、横浜FCの最初のCKの時に、ポンテと永井、2人が前線に残ってるのを見た時に思わず溜息が出てしまいました。ああ、見失ってると。普段の浦和なら、まずポンテ一人残してあとは全員守備。この日は闘莉王不在なのだから、なおさら(一応は)高さのある永井は守備に戻るのが本来のはず。とにかく勝ちさえすればいい試合なのだから、まずは失点をゼロに抑えようそうすれば90分のうちに1点くらいは何とかなるだろう、というくらいの意思統一は、これまでは当然のようにやってきたのですが。「勝ちさえすればいい」ではなく、「勝たなくてはいけない」「点を取らなくてはいけない」という意識に囚われてしまっていました。そこまで余力がなかったのか…。いや、余力はもっと前からなかったはずで、それでも崩れずに淡々とサッカーをしてきたのですけど。ACL準決勝・城南戦での激闘による燃え尽き感(あれが頂点だったのは間違いない、以後は決勝のセパハン戦も含めほとんど惰性)、あるいは、その城南戦の直後に山田さんを失い、啓太がキャプテンマークを巻くようになったことが、このチームには余計なものでしかない悲壮感を漂わせるキッカケだったのではないかとか思ったりしますが。
 で、明日はクラブW杯ですって。まだ終わりじゃないんですね。相手はやっぱりセパハン。三度目の対戦ですが、どんな試合になるのか。…あまり想像したくないですが。しかし、リーグ優勝を失い、ポンテも失った今、これ以上失うわけには。ここでアジア2位のセパハンに負けたら、いよいよこの1年は何だったんだということになりかねませんから。