弛緩。

 2週間ぶりということで、また気が緩んでしまいました。

J1第25節:広島 2 - 4 浦和
得点者:'12 田中達也(浦和)、'23 長谷部誠(浦和)、'37 永井雄一郎(浦和)、'40 ウェズレイ(広島)、'82 森崎浩司(広島)、'84 ワシントン(浦和)


 気が緩んだのは、試合の方がだいぶユルユルだったせいもありますけど。浦和は最初から最後まで自然体なだけで、相手が自然体以下だった前半のうちに押し切ったという試合。当然のようにみなさん自然に休憩モードに入った後半とかほとんど覚えてません。
 こういう試合は、選手個々の調子についてか、相手についてかくらいしか書きようがない。まずは選手の調子についてですが。とりあえずオーストリア帰り組のうち、闘莉王、啓太、あと駒野はあの暑さにも関わらず顔が白っぽいというかなりヤバそうな状態。闘莉王は最近集中切れること多いですし、啓太は死にそう死にそうとずっと言ってる気がしますが、ACL含むこの連戦を乗り切れますか。乗り切った先に希望はあるのか。阿部が日本居残りだったのと、堀之内が試合勘取り戻してきてるのがせめてもの救いです。あとは、暑い中なのに山田さんと永井が意外に好調子でビックリしました。山田さんは、こういう試合展開では攻撃への積極性などはもちろん皆無でしたが、流れの中で最終ラインに入ったり、ボランチの位置に入ったり、潤滑剤役をそれなりに楽しそうにやってました。永井については、調子の簡単な見極め方としてクロスに対する反応の仕方があるのですが、「ニアに頭から飛び込む」という極レアのSランクが出てましたから。ちなみに「ファーで立って待ってる」ならまずまず好調、「ペナルティエリアのはるか後方をテクテク歩いてる」で並です。復帰のワシントンも意外に軽そうなプレイぶり、ゴールも決めて安心しましたが、ノれてないのがポンテ。まあ、ポンテについては心配しても仕方ないというか、休ませると勘が鈍ってかえってダメになったりしますから。この先のちょいと厳しめの連戦の中で、タフな状況に闘志燃やしてノッてくるか、ドツボに嵌っていくかは半々というところなので、良い方に転がってくれることを祈るばかり。山田さんがやる気なら、ポンテが多少アレでも穴埋め出来ると思いますけど、韓国のチームとか相手にやる気出しますかどうか。それも半々か。

 相手について。99年以来負けなしとすっかりお得意さんとなってる広島。まあ、相性なんでしょうか。浦和というのは、基本的に「1対1で負けない」ということを、攻撃でも守備でも当然の前提としてるところがあります。これはおそらく徹底マンマークを敷いたオフト以来。対して広島は、「1対1で負けない」ということをあまりに軽視している、というか「1対1では負ける」のを前提にしてるようにさえ見えます。1対1でかなりの確率で負ける森崎兄を最終ラインで使い続けるとか普通は耐えられないですけど、「前提」だからしょうがないという。1対1で勝てなくても2対1を作れば勝てる(だから最終ラインにボール持てる選手入れる)という理屈は間違いではないんでしょうけど。だからといって1対1ならあっさり負けていいというわけではないでしょうに。