再開。


 こんにちは。3ヶ月ぶりですか。なんとなく色々なものをお休みしてました。後半戦も再開したことだし、更新も再開しようと思います。このタイミングで再開しなかったら永久に休んでそうですから。

J1第19節:浦和 1 - 1 柏
得点者:'60 田中マルクス闘莉王(浦和)、'69 古賀正紘(柏)

 しかしまあ、とんでもなく暑かった、そのせいだった、と思いたいですけど。なんとなく90分戦って、なんとなく引き分けてしまったという試合。更新お休みしてる間に、田中達也が復帰してきたことで、オジェックは浦和の原点も原点である3-5-2に回帰、そのまま固定してるわけですが。それが、この強烈な「なんとなく」感を生み出してるんでしょうか。勝手知ったる3-5-2ですから、「なんとなく」でもそう酷いことにはならない。でも、試合冒頭から爆発するような鮮度もないという。あと、選手たちはオジェックの存在に慣れてしまったというのもありそうです。私もそうですけど。当初はおっかない顔して、色々新システムも試してと緊張させられる存在だったんですが(その緊張により消耗して終盤息切れという試合もありました)。なんだよ結局3-5-2なのかよ、緊張して損したと。その結果、チームは良くも悪くも自然体に。サッカーにおいて自然体なんてほとんど悪い方にしか作用しない気もしますけど。山田さんとか。去年までだと、前半などはもっとダラダラやって、ハーフタイムにブッフバルトがガン切れ→後半に目覚めてプチ爆発→あとは守備固めて逃げ切り、というパターンがあったんですが。今は、前半からなんとなくでも戦えてしまえる分、自分たちでギアを上げるキッカケがないまま時間が過ぎていって、気付いた時には手遅れに。悪い試合ではなかったんだけどなあ、と首をひねりながらスタジアムを後にする、という。オジェックは、ハーフタイムの檄(そもそも悪いと思ってないので檄も飛ばしてなさそう)にしても、通り一遍の選手交代にしても、ギアを上げれる存在ではないですし。
 このままだと、まずは自然体でなんとなく押し切れるかどうか。次に、押し切れなかった場合にもう一段ギアが入るかどうかは、試合展開とか相手関係といった外的要因次第、というのが今年のパターンになっていきそうです。この前の広島戦では、先に失点したおかげでガツンとギアが入ったけど、今回の柏戦は先に得点してしまったことで一度もギアが入らないとか。そういう意味では、水曜のガンバ戦では首位相手という「相手関係」によってギアが入る可能性はあります。まあ、ガンバ相手に噛み合った記憶なんかないですけど。川崎とか鹿島の方がまし。
 しかし、「このまま」じゃよろしくないにしてもどうしたものですか。一度、回帰してしまっただけに、どうにも動きが取りづらい。ちょっと前まであれだけとっかえひっかえ試してたオプションなどどこ行ったんだという感じですけど。小野の左サイドとかもう誰も覚えてなさそうです。あれですか、こうなったらいよいよ山田さんをトップ下に戻して再び覚醒させるしかありませんか。で、どうせ回帰するなら、3-5-2でなく「マリッチ以降」の3-6-1で。3-6-1の良い所は、「なんとなく」では全然上手くいかない機能性の低さですから。

 以下、久しぶりに選手短評も。このまま3-5-2でなんとなく行くなら、選手短評だけ淡々と書いていくという形の更新になるかもしれません。

都築:最近はキックよりスローイングに磨きをかけてる様子。失点シーンは闘莉王とのコミュニケーション不足か。あれだけいつも怒鳴りあってるのにまだコミュニケーション足りませんか。
坪井:前半、無気力な山田さんのおかげでちょいちょい劣勢に立たされるも踏ん張る。調子キープ。
闘莉王:雑なパスも目立ちましたが、積極的に前に出て組み立てに関与。お疲れ気味な啓太を気遣って、かどうかは知りません。ゴール決めたけど、失点にも絡んでチャラ。
阿部:あまり印象に残らないプレイぶり。「なんとなく」やらせると真っ先に埋没していく性格なので注意。
山田:前半の自分の背後をカバーする気ゼロな守備はちょっと酷かったですが、この暑さを考えれば山田さんにしてはまだマシな出来。しかし、最近はすっかり前半は左の相馬に任せっぱなしで自分は都築のロングキックを競るだけ、後半からおもむろに重役出勤というパターンが出来上がりつつありますけど、放っておいていいんでしょうか。
相馬:前の試合で足痛めた影響もあったのか動く悪く、いつものような過剰なまでの縦への積極性も見られず、後半早々にあっさり交代。
鈴木:精神的な波がなく、出来不出来は純粋にコンディションによって左右されるタイプなのですが、この出来からするとさすがにだいぶ疲れてるようです。
長谷部:悪くはないけど、最後のところが噛み合わない。あのコースを狙い澄ましてはいるんだけど、カーブが全くかからず上に抜けていくミドルシュートはそろそろ見飽きました。
小野:小野もシュート決まらんねえ。小野の場合、たまに「小野のおかげで勝てた」という試合があるけど、それ以外の時は可も不可もなく、というリズムですので、チームの中心からズレたところに置いておく方が良いと思うんですけど、3-5-2だと置き場所が難しい。この1年半、ずーっと難しいと言い続けてる気がしますけど。小野とポンテは逆の方がまだいい気はします。
ポンテ:だいぶ窮屈そうでしたが、それでもちょいちょいヌルヌル抜けてくるのだから調子は悪くない。周りとうまく絡めればというところですが。
田中:ワシントンがいなくなって、色々背負い過ぎてる印象。達也が戻ってきたことでキャラの近い相馬、長谷部もやりやすくなってきたと思ってただけに、ズルズル調子落とさないか心配。


平川:怪我から戻ってきてから、飛び出すタイミングが妙に良くなって、縦に抜け出せるようになってます。縦にいければ、苦手な左足クロスでもDFにぶち当ててCK取ることもできるというもの。なかなか良かったんじゃないでしょうか。
永井:ルーズボール追うのを一瞬諦めかけてから、周りの不穏な空気に気付いて「ヤベッ」と慌てて追いかけたのが見せ場。そろそろ今年2度目のボーナスチャンス来そうな時期という気もしないではないんですが。次のガンバ戦ということはないにしろ。今思うと、永井と小野が揃って好調だった開幕当初というのは奇跡的な時間だったのではないかという気がします。