熟。

得点者:'11 高松大樹(大分)、'30 阿部勇樹(浦和)、'35 阿部勇樹(浦和)、'89 深谷友基(大分)

  • 選手交代:'55 金崎→西山(大分)、'64 ジュニオール→山崎(大分)、'78 上本→プラチニ(大分)、'82 ワシントン→堀之内(浦和)
  • ああよかったオジェックへの評価保留中で、という。
  • これはあれですか、ワシントン=呂比須ワグナー、堀之内=秋田豊かですか。
  • ただ、最終的には采配の差で手中の勝ち点2失いましたが、苦手の大分アウェイで限りなく勝ち点3に近いところまでは行った、とも考えられないことはない。
  • だとして、シャムスカの罠に掛からず勝ち点1を拾ったのは、進化してるからなのか、鈍化してるからなのかが問題で。
  • その答えが分からないから保留してるわけですが。
    • シャムスカの罠というのは、あの立ち上がりからずっとボール取ってもスペースにポンポンロングボール蹴るだけの戦い方のこと。
    • これは、あわよくば手数かけずシュートまで行けるし、ダメでも相手の攻撃開始地点を深く押し下げることで、速攻を浴びる危険性を避けることが出来るという、ローリスク・ローリターンな策。
    • これやられると、大分だけが速い良い攻めを仕掛けてるかのような錯覚を生んで、対戦相手としては「どうもうまくいかない」「ボール持たされてる」という気がしてジリジリしてくるものです。
    • で、後半、焦りが相手を蝕んだところで、勝負を賭けて裏取って仕留めると。
  • この罠に、もの凄い勢いでハマッてジタバタしたのが直情的なブッフバルトだったわけですけど。
  • この試合では「あわよくば」の1点まで許したにも関わらず、醒めた顔で罠をスルーして、ヌルヌルとボール回しながらCKからの阿部の2点で逆転してみせる浦和。
  • これが進化なのか鈍化なのかというのは、罠に引っかからないのは引っかかるほどの熱量がないからのようにも見える、ということ。
  • そろそろ、Jでもこの醒め顔をひっぺがすくらいの相手とやるところを見たいもんです。
  • とりあえずよく分からない内面は置いておいて、外面について。
  • この日はいよいよ最初から4バックを採用。
  • シドニー戦で見せた4-3-3(4−2−3−1)ではなく、どうやらダイヤ型の4-4-2。

  • こうですか。
  • ただ、小野がかなり自由に動いてたのと、中盤にこの4人並べるとポンテ>小野>長谷部>鈴木の順に攻撃性の順位付けがはっきりされてしまうのとで、実際には長谷部・鈴木のダブルボランチでの箱型のようにも見えましたが。
  • これだと、堅いことは堅いんですけど、ちょっと重過ぎる感も。
  • 前線は、昨年の序盤に見せた、ワシントンの1トップ、ポンテ、小野の2シャドーに、さらに永井まで乗っけたような形ですから、まあ、こってりです。
  • おまけに、サイドの阿部と山田はほとんど最終ラインに残りっぱなしで。
  • シドニー戦の時は、サイドのポンテ・永井が守備に戻ってこないので、両SBが空いてる前のスペースを潰そうとする分、まだ前への勢いあったんですが。
    • あるいは、シドニー戦は3−5−2のWBでの先発だったからWBとしての意識が残っていたのかもしれない、もしくは、単にシドニー相手の時と大分とではやる気が違うというだけなのかもしれない。
  • 全く攻撃参加しない山田について「チームプレイに徹してる」とか解説者が言ってて、ものは言いようだと思いました。
  • このままだと、山田さんはもう「チームプレイ」以外は何もしなくなりそうですけど。
  • 相馬なんかにとっては復帰しやすい環境が出来てきてる気がしますけど、いつ戻ってくるんですかね。
  • 闘莉王にしても長谷部にしてもそうですが、補強が阿部のみで刺激が乏しかった中で、離脱してた選手が丁度いいタイミングで戻ってくることで、「新戦力」としてチームを動かしてくれるという、めぐり合わせの良さが今年はありますので。