天皇杯5回戦:浦和3−0福岡@埼スタ。

得点:93'ポンテ(浦和)108'ワシントン(浦和)119'永井雄一郎(浦和)


 久々出ました。プリンス永井のインチキファンタジー炸裂。W杯中断前はこれで勝ってた時期もあったんですよねそういえば。もう王子というか賭場に雇われてる用心棒のような風情。先生頼みますと呼ばれると、奥からアゴをさすりながらフラっと出てきて、カタギの衆を情け容赦なく斬り捨てる大先生。ホント楽しいなあ永井は。
 試合の方も、久々のこのマッタリ感。さすがにリーグ戦終盤はこういうのなかったですから。手抜きとまでは言いませんが、お手盛りというか手なりな試合運び。まあ、そうなるだろうとは思ってました。しかし、闘莉王三都主という飛び道具の不在と、ワシントンがいまや「前に誰一人いなくて本当に当てるだけ」というところまでお膳立てしないとゴールできない、FWっていうレベルじゃねえぞという状態なこともあって、0−0で延長に突入。最終的には、長谷部、永井を途中から投入するという物量の差で押し切りましたが、結局はみなさん余計に疲れる羽目になってました。良い薬です。

都築6.5:セービングは素晴らしい安定ぶりでしたが、山岸との差を見せたいキックがいまいち。なんで山田目掛けて蹴らないんでしょう。ワシントンに蹴っても競ってくれないですよ。
ネネ6:闘莉王に代わって「あれ、あんなところに」役を務めて、ポストプレイ堅実にこなしてみたり、スルーパス出してみたり。意外にイケてました。今季限りということですが、どうも最後まで「底」がつかみきれなかった感があります。この選手に闘莉王のメンタリティあったら、もの凄い活躍してたんじゃないかという気するんですが。どうも「ほどほど」で良しとするところがあるようで。
坪井5.5:今日はリベロ。坪井だと組み立てのところで停滞するのはしょうがない。ボール回しの時のポジション取りなどは、ほどほどのネネと違って非常にマメにやってましたが。
内舘5:ボールの見送り方がいちいちドキッとします。コンディションは悪くなさそうですが、こういうマッタリ試合には基本的に向いてないと思います。
鈴木6:最後は息も絶え絶えというほどに疲れきって(あそこまで疲れてるのは初めて見た)トンデモパス献上したりしたので減点1ですが、90分の間はレベルの違う働きぶり見せてました。阿部に年俸8千万出す前に、啓太に1億出して残ってもらってください。
小野5.5:今週は練習でやたらアピールしてたらしく久しぶりに先発。体調良さそうで張り切ってました。ただ、張り切ってパス出す先がもっぱら平川だったので、特にどうということはありませんでした。
相馬5.5:いつも通りやる気みなぎってましたが、ボールの受け方、出し方のパターンが乏しくて(これが三都主の差)どうにも使いづらい。ネネとの関係性も良くない。おかげで時間が進むごとに、ボール持てば抜けるのは相馬なのにボール集まるのは平川ということになってました。
平川5:こちらもいつも通り。どちらかというと悪い意味で。毎度言ってますが、ボール持ってからのクオリティがねえ。そんなもんだと分かってはいるんですが、これだけボール持ったんだから一本くらい何とかならんか。
山田5:ゴール前での優柔不断ぶりを発揮して怒られて交代という。おなじみのパターンでした。ちょっと眠そうになってますので、まだ冬眠しないよう周りが蹴っ飛ばしてやらないといけません。
ポンテ6.5:1ゴール1アシスト。周回遅れでやってきたエースは、ここにきてがぜん元気に。おいしいところを逃さなくなってきました。あと3試合ですが、遅れを取り戻しちゃってください。
ワシントン3.5:今のワシントンがボール持った時の期待感のなさは、なかなか凄いものがあります。ボール止めた時点でもうダメっぽさ漂いますから。うーん、リーグ終盤の不振はてっきりプレッシャによるものかと思ってたのですが、違ったのか。


長谷部6:64分、山田と交代。高速ドリブルでチームに喝入れる。延長になると瀕死の啓太を気遣ってか、あまり上がらなくなってました。
永井6.5:75分、小野と交代でトップ下。会場の永井コールに応えて颯爽と登場、弱った相手をガッツリいただく。ヘロヘロの相手には本当によく効きます。この調子なら次は先発で、とか言うともちろん痛い目に合いますから、次も「大先生らしさ」を期待してます。
細貝-:104分、足ガクガクの相馬と交代。そういえば、シーズン序盤は細貝左サイドって何回かありましたね。昨年に続いて、天皇杯男となりますか。


MOM:永井雄一郎