'06浦和の正体。の付け足し。

 一度、吐き出すと、また思いつくこともあるみたいです。

  • 個人の内圧を基本動力とするチーム
    :監督からの外圧でなく。ブッフバルトは規律に厳しい監督ということでしたが、その厳しさというのは、外圧をかけるのではなく、内圧を高めるような作用の仕方をしてたと思います。外圧をかけることでのチーム作りが分かってなかっただけという可能性もありますけど。チーム全体に一定の方向の圧力がかかる外圧と違って、個々に調整委ねられる内圧だと出力がバラついて安定しづらいという欠点があるわけですが。常に高い内圧をもつ鈴木・長谷部の両ボランチという安全弁、怒鳴り散らしながら駆け上がる闘莉王という発火剤、それでもダメな時はハーフタイムにガン切れするブッフバルトというニトログリセリン。三段構えの保険でリスクを担保できたのが強みでした。あと、試合中に選手が集まって話し合うというか怒鳴り合うことで(サンポスの低出力ぶりに周りが爆発するか、闘莉王、鈴木、長谷部の高出力組同士でキレ合うか)風通しを良くして、出力のバラつきをすり合わせる調整機能も高かったです。浦和ほど味方同士で怒鳴り合ってたチームはそうない。選手の話し合いによる調整というとそれこそジーコ日本を思い出しますが。中田・宮本の二頭体制が固まっていたジーコ日本に対して、浦和の場合は直接民主主義なのでみんなキレます。しかも、キレられた方も棚に上げてキレ返したりします。最後のガンバ戦では内舘がポンテに怒ってました。あれだけ怒鳴り合って険悪な雰囲気にならないのが不思議です。まあ、小野、永井あたりが入ると、若干、険悪になったりするんですけど。
  • 負けず嫌い連邦
    :…我ながら、もうちょっといいネーミングありそうなもんですが。もちろん一番の負けず嫌いは連邦政府ブッフバルト。対外的には根本の部分で統一して当たりつつ、対内的な分権性を失っていないという意味で連邦制的。