J第32節:浦和3-0甲府@埼スタ。

 もろた。

得点者:'46 ワシントン(浦和)、'64 山田暢久(浦和)、'68 ワシントン(
浦和)

 前節と同じスタメンの浦和、ただし今回は守備は機能してた4バックはやめて慣れ親しんだ3バックに回帰。「戦い方は変えない」というようなことブッフバルト言ってたんですが、前の試合から変えないのではなく、元々の戦い方から変えないということだったみたいです。甲府も3トップとはいえ、真ん中の茂原をよく動くシャドー型の司令塔とみなせば実質2トップですし。
 敗戦直後、ホーム、攻撃的な相手、勝手知ったる布陣という条件揃って、序盤から圧力かけて相手を叩き潰しにいく、殺る気モードの浦和。ただ、気合入り過ぎてやや入れ込み加減。ところどころで微妙に呼吸合わず、無得点の時間が続いて、前節のことを思い出さざるをえないような展開に。微妙な空気漂いかけましたが、ハイテンポで打ち合いにくる甲府相手だったので、試合が動き続けて空気が澱むことがなかったのが幸いでした。
 しかしまあ、それでもワシントンPK大失敗×2の後の雰囲気といったらもう。凄惨なものが。2本目などは外しそうな空気全開だったのに、誰だワシントンコールなんかしたの。昨年も終盤失速したワシントン。あのショボいPK連続失敗を見ると(1本目とか蹴る前に相手のGKが動いてるのに、そっちに蹴ってキャッチされるというダメっぷり)、どうやら疲労の蓄積によるプレイ精度の低下というより、単にメンタルの問題みたいです。心に疲労が蓄積してると言うべきか。立ち上がりからハイテンポな流れだった前半、一人だけ切り替えが遅くて流れに付いていけてなかったのも、肉体的というより精神的な磨耗を感じさせるものがありました。あるいは、優勝争いとか降格争いとか争いごとが苦手な性格とか。優勝とも降格とも無縁な中位チームでなら、シーズン最後までむらなく点取り続けるんじゃないかと思います。
 ただ「エース」としての仕事はできなくても、「フィニッシャ」として2点決めて面目保てたのは大きかった。あのままノーゴールだったら立ち直れないところでした。これならあと2試合も、限定的にではありますが頼みにできます。「頼る」のは絶好調持続中の山田か、完全復調であとはシュート入れるだけのポンテにしといた方が良さそうですけど。
 マグノアウベス大外し(笑えない)でガンバが福岡に引き分けて勝ち点差5、川崎は藤本淳吾にハット決められて沈没。チェック。

山岸5:前節フィードが良くなった気がしたのは、やっぱり気のせいでした。
内舘5:ところどころバタバタしたりしましたが、なんとか大過なく。
闘莉王5.5:今日はやけに大人しめで、「あんなところに闘莉王が!」みたいな場面はほとんどなかったです。
ネネ5.5:問題ないプレイぶりでしたが、急に足痛めたとかで途中交代。歩いていたので大したことはないでしょうけど。
鈴木6:相手の機動力にもしっかり対応。みなさんこんにちは。
長谷部6.5:山田の影で、長谷部もかなり調子上げてきてると思います。後半再三見せた、右サイドの高い位置に出てきて平川とコンビで崩す動きなど特に良かったです。この日は周囲への気遣いよりも自己主張を強く感じさせるプレイぶりで実に頼もしい。バチコーンやったったればいいんです。
平川6.5:上述の長谷部とのコンビでの崩し、スピードを活かした単騎突破、流れの中で中央から左サイドにまで流れてのクロスなど、前節のSBでの鬱憤を晴らすかのように攻撃面で充実見せる。もちろん精度までは望めませんけど。
三都主6:良いタイミングで飛び出しても出し手(主に山田)との呼吸がことごとく合わなくて、サイド破りきるところまではいってませんでしたが、止まったところからでも砲台としてドッカンドッカンと危険なクロス上げ続けてました。
山田7.5:むやみに浅い甲府のDFラインをポンテと2人で後方からの飛び出しでザクザク切り裂くわ、躍動感溢れるドリブル(@原博美)で突進してゴールを脅かすわ(ゴール前で切り替え切り替えやってるうちに相手に詰められてグダグダになるというお馴染みの光景もありましたけど)、自在の位置取りから左足でのピンポイントクロスで先制点アシストするわ、もうやりたい放題。キレすぎて怖いです。
ポンテ6:いよいようなぎ犬ぶりが戻ってきました。イライラする場面も少なくて、精神的にも充実感じられます。相手GKの好セーブにもあってゴールがなんとも遠いですが、良い形でシュート打つところまではいってるのでもうすぐのはずです。
ワシントン4.5:←は、前半を2、後半を7と評価しての採点です。


細貝5:74分、ネネと交代。持ち前の「無理気味のアグレッシブさ」を発揮するような状況でもなく、無難な出来。
永井5:78分、平川と交代。髪が黒すぎて気持ち悪いです。
相馬6:86分、三都主と交代。短い時間の中でも、二度ほどポンテとのコンビで決定機作ってみせる。


MOM:山田暢久