根こそぎ。

 見た人間の気力をごっそり持ってく試合でした…。「とらえた!」と思った元気玉をすんでのところで避けられた上、孫御飯が跳ね返せずに直撃、みたいな。一言で言えば「くそったれー!!」。薄ら禿の4年間を集めた元気玉(インチキゴール)を作ったところまでは良かったんですけど。
 しかも坪井があ。足をやっちゃって負傷交代。ああ。しかし、正直交代してホッとした。前半からどうにも腰が引けた対応ぶりで、もうかなりギリギリでしたもの。あのまま出てたら、大惨事の当事者ど真ん中になってた可能性大。たぶん、地震の前にネズミが逃げ出すように、坪井の本能が足を痙攣させてフィールドを去らせたんだと思う。
 結局、しでかしたのはジーコ。ボロボロに崩れかけながら最後のところで踏ん張ってた日本に、柳沢→小野の交代という最後の一押しをして決壊。守りを固めるなら本職のボランチである稲本、中田コなり、カウンタ狙うなら玉田なり、前で体張れる巻なり、いろいろ無難な選択肢ある中で選りによってそこかという、守備のできない小野のボランチ起用。非難を一手に引き受けてくれました。これまで意外とこういう地雷の踏み方はしてこなかったジーコなんですが。「いくらヨレヨレになっても代えない」ことが多かったからですけど。でもそれが最もジーコらしい選択で、実はそれがベストだったのかもしれない。小野を入れるなら、そのまま柳沢の代わりにFWで一発期待するとか。「苦しいからボールをキープしたい」とか、そんな普通の監督みたいなことをジーコがやろうとしてはいけません。
 これで、あとはクロアチア、ブラジルから勝ち点4以上(2点差で負けたことで4でも厳しいかも)を取りにいかないといけなくなったわけですか。あはは。まあ、コンフェデ杯の時と似たような状況です。あの時も初戦メキシコ戦でズタズタなやられ方して非難轟々されておきながら、次のギリシャ戦では超回復してブーイングしてた人を気まずくさせたこのチーム。なんとなく勝てるんじゃないかと思うようなマイナーな相手より、名前のある相手に強いというマゾ気質を発揮してもらいたい。あとこれ以上の坪井は心臓の悪い人には命に関わりそうなので、茂庭か4バックかにしてもらってください。連携足りない茂庭でも大丈夫ですきっと。次の試合までまた一から話し合うんでしょうから。
 さてと。カルチョビットやろ。