ジェイソンvsジェイソン。

 いよいよあと3時間ほどでサッカーW杯が始まるわけですが、アメリカでは嫌がらせのように同じ日にNBAファイナルが始まったわけです。このスケジュールは酷い。アメリカ人でW杯見る人いるのかこれ。
 で、SA、DETという地味強な本命がコケて、MIA-DALというバカ強なチーム同士の対戦になった今年のファイナル、第1戦。実は4Qだけしか見てないのですが。その限りでは前評判通りのバカっぽい試合になってました。
 主役はDALのPG、ジェイソン・テリー。ポンポンとジャンプシュート決めて二桁10点差のリードを奪い、DALに流れをもってくる立役者になったと思ったら、決まればトドメというワンマン速攻からのなんでもないレイアップを外して強引に流れを堰き止めるという一人舞台。ダンクにいこうか迷った末に、やっぱりここは安全にとレイアップに切り替えたんだけど、切り替えるタイミングが遅すぎてアアー、という。上手の手から水がこぼれるなら、上手なバカの手からはこぼれるどころか噴水が飛び出て虹が架かる。 
 このテリーの水芸のおかげで、DALはパニック、完全に流れがおかしくなり、しっかりつけ込めば逆転できそうな感じでしたが。そこは対するMIAもアレ。いつもの中学生レベルからこの日は小学生レベルにまで落ち込んでいたシャックのフリースローやら、解説者も思わず「ああー…」と絶句するアントワン・ウォーカーのいかにも何も考えてなさそうな3Pシュート失敗やらでしっかりご返杯。お前の頭はまくわ瓜か。結局、DALが一度手放した流れをMIAが華麗にスルーする形で、DAL先勝。
 ちなみに、ジェイソン・テリーが自分と戦ってる頃、MIAの方のジェイソン、ジェイソン・ウィリアムズは当然のようにベンチで、ゲイリー・ペイトンに出番奪われてました。何年経っても、チーム移っても、勝負どころでは干され続ける司令塔。この男もSAC時代から何も変ってないみたいです。何でしょう、今年のファイナルの裏テーマは「進化論に挑戦」とかでしょうか。