ナビスコ杯準々決勝第2戦 浦和1-2川崎@ビデオ。

 がっくりぽん。

得点者:'12 我那覇和樹(川崎F)、'31 ワシントン(浦和)、'53 ジュニーニョ(川崎F)

 
 浦和は引き分け以上なら勝ち抜け、負けならほぼダメという微妙な状況で迎えたナビスコ準々決勝第2戦。「次戦は期待」とか書いたポンテは出場回避。えー。右サイドには前の試合で良い突破見せてた平川が先発で、トップ下は永井と山田という平和なお二人さんに。平時ならこの組み合わせでも良いですけど、とかくギスギスした空気を漂わせる川崎相手ではいささかのんびり過ぎる感が。
 試合は。ずんずん飛び出してくる川崎をスピードに欠ける3DFが全然捕まえられず。おかげで、一瞬でもスキ見せると抜け出されて大ピンチに、そしてその後は味方同士で怒鳴りあう、ということを繰り返すことになり、徐々に険悪な雰囲気に。さらに、左サイドで猛威をふるうマルコンに対して、平川が力負けして抑えきれず。前の試合でも力負けはしてたんですけど、平川は後半からの出番で元気があったので、走力で勝って押し込めたのですが。五分の立場だと厳しい。1失点目は、まさにそのマルコンが1対1で平川をねじ伏せてのクロスから。飛び込んできた我那覇をDFが誰も見ておらずドン、という。後半頭にスローインからあっさりジュニーニョにやられたのも、全く捕まえきれてなかったのは同じ。ブッフバルトは坪井不在を嘆いてましたが、坪井がいても止められたやら。根っこの出所を丹念に潰していくか、飛び出す余裕をなくすくらい押し込み続けるかしないと。
 一方、攻撃は。ポンテ不在で、ワシントンが集中マークにあい、相馬も警戒される、平川はマルコンで手一杯、山田は山田。ということで、永井がボールもたないと攻めが形にならない状態。そこで、よし俺にボール集めろ、とはもちろんならないのが永井、あくまでも自分のペースでしか仕事をしない、枯れたライフスタイルな男。それは職人肌なのか、甲斐性なしなのか。前半には華麗な「一仕事」でワシントンのやや胡散臭いPKをお膳立てしましたが、いつもより負担掛かったせいか、後半始まった頃には営業時間終了。限定販売か。
 永井の店仕舞い後は、キレた長谷部が前に出張ってきたものの仕切りきれず。フィールドは焦りと疲労のカオスと化してしまってどうにもなりません。おまけに、闘莉王やら平川やらが蹴るほどのセットプレーのキッカー不足、永井の代わりに入ったエスクデロの爆発してるのは眉毛だけかという大不発ぶり、高さのある川崎ディフェンスに対して単調なパワープレイ、またも無意味なタイミングでの黒部投入、と。敗因を積み上げるだけ積み上げて、一枚のオレオも貰うことなくナビスコ終戦

山岸5:なす術なし。ジュニーニョとの完全な1対1を防いだりはしましたが。もっとキレてやっていいのかもしれない。
堀之内3.5:↑の「完全な1対1」を演出してしまってました(その前の鈴木のパスも不親切でしたが)。
内舘3:千葉戦もそうでしたけど、飛び出してくる相手に対してはCB内舘では反応もスピードもあまりに足りない。
闘莉王3:雑。持ち味とはいえお留守にし過ぎ。あとFKは蹴らせないでおくれお願いですから。
鈴木4.5:出所を抑え切れず。
長谷部5:後半は奮闘してましたが、最終的にはパワープレイになって終了。
平川4.5:受けに回るとやはり非力さは否めず。
相馬5:こちらのサイドは膠着気味でした。
山田5:この日の山田は生け贄の羊になってたまるかと頑張ってはいましたが、羊が頑張って角生やしても山羊になるくらいのものですし。ポンテの代わりは厳しい。バーに当てたシュートを決めていれば。
永井5:ポンテ欠場で1stオプションに繰り上がったことに、気付いてなかったのか、気付いててああなのか。ボールもった時に「予感」させるこの日唯一の選手であったことは確かですが。
ワシントン4:トップ下2人がゴール前まで入ってくる意欲が薄いものだから、孤立したワシントンは思う存分囲まれてました。どうしようもない。


岡野5:73分、平川に代わり右サイド。いつもの岡野の仕事はしてました。
エスクデロ3:同、永井と交代。ファウル以外に何をしてました。
黒部-:89分、相馬と交代。だからどうしろという。