ナビスコ杯予選 浦和2-1横浜FM@ビデオ。

得点者:'6 那須大亮横浜FM)、'13 永井雄一郎(浦和)、'58 ワシントン(浦和)

 競り合いの後の着地失敗で負傷退場したポンテ、重症かもしれないとか。脳震盪+脱臼or骨折の疑いありとのこと。折角、復活してきてプチ復活祭開いたと思ったら、この仕打ち。もー。W杯中断明けまでにじっくり治してください。
 かなりへこんできましたが、一応、試合を振り返りますと。お互いここまで3連勝、あとちょびっとで予選突破が決まるナビスコ杯予選第4節。代表組4人が欠場、あと相馬が出場停止ということでしたが、3-6-1の布陣はもちろんそのまま。坪井→内舘、長谷部→酒井、小野→永井、三都主→平川というごくごく真っ当な入替えでゴー。
 開始早々、いきなりCKからナスにヘッドかまされての失点するも、すぐさまスローインの流れから、平川の左足を思いっきり振り回したクロスに、後方からひょっこり出てきた横浜キラー・永井がバシッと合わせて同点。さすが王子様という低く抑えた球足の速い一発でございました。
 その後は、ボールを繋ぐ横浜に単発狙いの浦和という展開。頼みのポンテが退いてからは特にその傾向が強まっていって、前半から張り切ってた平川、ハーフをまたいでしまったスーパーサブ、おっさん岡野の両サイドが疲れてきた後半には、完全に押し込む横浜、ドン引き速攻一本の浦和。
 そこでまたがぜんイキイキしてきたのが永井です。相手に押し込まれた分、前方にスペースはたっぷり出来てきたので、カウンタの基点としてブイブイ。後半13分、自陣深くからのスローインを受けてそのまま右サイドをポクポクと音を立てて駆け上がると、右足で中速クロス。一瞬GKが触れそうな気がして飛び出したくなるコース、スピードなんだけど、そこからグイッとカーブして逃げながら落ちていくものだから触れないという絶妙なクロス。そこに、栗原のマークをもちろん外しながらファーに逃げるように動いたワシントンがちょいと合わせてゴール。1得点1アシスト、半年に一度の王子様感謝祭開催で、シュート4本で2得点と効率よく搾取した浦和。その後もドン引きカウンタを続行。そこまで引くかという徹底ぶりでしたが、これを徹底できるのは強みといえないこともない。ヘタに「攻撃サッカー」とかの看板掲げてなくて良かったです。終盤投入された息子ハーフナーの脅威の高さに、さしもの浦和の凶悪なサザエさんもてこずる場面もありましたが、清水範の驚異的な当たりのなさもあって逃げ切り。川口信男と清水という元磐田のこの2人は双璧。
 今日の浦和は、ブッフバルトが現役だったころを彷彿とさせるクラシカルモード。相手に思いっきり攻め込まれるぐらいでないと、点が取れる気がしない時代とかもありましたそういえば。

山岸6.5:ポコポコとクロス上げられる展開でしたが、やたらと飛距離あるパンチングと、ガッチリ感溢れるキャッチングで二次災害を完全に防止。
闘莉王6:粘り強く瀬戸際守備。息子ハーフナーに競り勝てないまでも、決定的な仕事もさせず。しかし、スゴイな息子ハーフナー、シジクレイに競り勝ってたのは伊達ではないです。
堀之内6.5:押し込まれる中でも時折攻撃参加も見せる好調ぶり。
内舘5.5:体投げ出す得意の捨て身守備見せたり、瞬発力のなさから相手離したり、良し悪し微妙。終盤には、小洒落たドリブルで1人、2人と相手を交わして、3人目でサクッと奪われて思いっきりカウンタ喰らうという。ある意味、「これこそ内舘」という満足感のある出来でした。
鈴木6.5:展開が展開でしたので穴埋めに大忙し。それでも機を見て、前が空いてると見たらドリブルで駆け上がって速攻を演出する場面も。
酒井5:前への動きが乏しく、1試合に2,3回現れる「良い酒井」も今日は出現せず、平凡な出来。鈴木とボランチ組む時はもっと酒井にもボール運んでもらいたい。
平川6:縦一辺倒になる右より、利き足と逆な分、中への意識も強まる左サイドの方が幅があっていい感じです。守備はあいかわらず三都主とは違う意味での軽さが。
山田7:右サイド先発も、ポンテ負傷でトップ下に移行。守備では最終ラインまで戻って人に強いところ見せ、カウンタ時にはグイグイと強力な推進力も見せるなど大活躍。
ポンテ6:攻めの起点としてまずまず良かったんですが痛恨のKO。口の中も思いっきり切って血ダラダラとかいう話です。
永井7:小野、三都主不在でも、浦和には永井の一発がありましたとさ。得点、アシストとも、持ち前のキックの強さを見せての華麗な「一発」。こういうのを見てこれまで散々間違った期待をする人を生み出してきたわけですが。
ワシントン6.5:カウンタ主体で、長距離ダッシュを要求されてだいぶ疲れてましたけど、数少ないチャンス決めてみせる。ワシントンが日本代表にいればねえ。


岡野6:33分、ポンテ負傷で右サイドに。おっさんとしては早過ぎる投入でしたので、無理めなパスに髪振り乱して突進するような場面は少なめ。対面の左サイドが1対1で勝負してくるタイプでない平野だったので、押し込まれる展開のわりに守備のあら目立たなかったのは良かったです。
黒部5:74分、永井と交代。シャドーで使うのはどう。サイドの守備に戻ってくるような場面もありましたが、不用意なファウルは勘弁。アピールできたのは後方からのロングボールに対する競り方の上手さくらい? 微笑みながら田中隼を吹っ飛ばしてました。
細貝-:84分、最初はお疲れの酒井と代えられそうだったんですけど、平川が足攣ったのでそっちと代わって左サイドに。完全に守備固め要員その2(その1は内舘)という感じですが、若いうちから内舘の後継者扱いというのはいかがなものか。もうちょっと大きく育てて欲しい気もします。


ブッフバルト5:なるほど、ブッフバルトが監督である限り、いつでもこの戦い方に戻ることもできるということですか。