キリン杯 日本1-2ブルガリア@日テレ。

得点者:1分 S.トドロフブルガリア),76分 巻誠一郎(日本),91+分 H.ヤネフ(ブルガリア

 中1日の浦和勢(と小笠原)は先発回避と珍しい気遣い見せたジーコ。で、久保が腰痛いとか言い出したので、2トップは巻と玉田。小笠原もお休みなのでトップ下は遠藤。左サイドに村井、ボランチ福西の相方には阿部。
 見慣れない布陣でしたが、全体的に「硬」めな面子で揃えられたこともあって意外とギクシャクすることもなく。トップ下遠藤も潤滑剤として思いのほか機能。ガンバでも今年はちょいちょいトップ下やってますけど、なかなか良いです。元々やってたんでしょうか。ガンバと違って、マグノアウベスがいないので点にはなりませんでしたけど。
 ボーダーライン上(というか下)にいる選手たちは、頑張って頑張って一杯チャンス作ってました。そして、頑張りすぎてゴール前では力尽きて外しまくってました残念ながら。いつもは代表随一の頑張り屋である加地が、逆サイドの村井がやたら頑張ってることもあって、むしろレギュラ格の余裕見せて。ここという場面でしか上がってこず、それでも何本かクロス上げるとそれが決定機になるという、「大物っぽさ」を一番醸し出してたのが面白かった。加地も偉くなったものです。単に疲れてただけかもしれないですけど。
 そうこう頑張ってるうちに、前半終了間際に村井が足をグネンといわせて無念の負傷退場。お大事に。代わりに出てきたのは、今日は休みだと思ってた三都主。体調への気遣いよりも目先の勝負とばかりに、後半16分に小野、小笠原も投入。がぜん「軟」寄りに。小笠原はえらい疲れてたみたいですし、小野もキレはあるけど守りに入った途端にブレーカーがガクンと落ちてたりしましたけど、それでも影響力はあるのでリズムが変わり。後半30分過ぎ、切れ込んだ三都主のシュートをゴール前詰めてた巻が合わせ、合わせた足は空振りだけど軸足に当たってコロコロ。ようやくゴール。結局シュートボコスカ打ちながら、入ったのは当たり損ねの1点。で、最後になんかFKポワーンと決められて負けたみたい。あらあら。 
 またまた「決定力不足」と「不注意」の二言で斬り捨てられそうな試合でしたが。前者については、この前の単に不調な久保と違って、今日の先発FW2人は「決定力」以外のところでいろいろエネルギ使い過ぎるがゆえの「不足」という感じ。チャンスは作ってて、頑張りは伝わってきました。それがジーコへのアピールになったかどうかは知りませんけど。むしろ頑張ってたがゆえにこれが限界と見られた可能性もなくはない。後者については、まあ、本番になれば川口はやってくれるんじゃないのとしか。不調続きの中澤はアテネ五輪の時の那須ばりのことをやってしまいそうな感じですが。


 浦和の人たちは。三都主はまあ余裕のプレイぶり。まだ後頭部に「ALE」と入ったままでしたけど、本番ではどうするんでしょうか。小野はあいかわらず稼動時間の制限が厳しすぎ。今日みたいなスーパーサブ的な使われ方の方が良さそう。長谷部は時間も少なかったし、チームが硬から軟へと切り換わったところで投入されたので難しかったです。