J第10節 浦和2-0大宮@埼玉スタジアム

得点者:'32 ワシントン(浦和)、'89 永井雄一郎(浦和)
退場者:'80 鈴木啓太(浦和)

 GW連戦緒戦。浦和はポンテ抜き。小野が水曜のナビスコに続いてボランチで、長谷部、山田の2シャドーという。私としては待望の布陣。だったんですが、その通りやってたのは前半15分くらいまでで、それ以降は小野が前に出っぱなし。いつまでたっても小野は戻ってきやしない。普通なら長谷部が入れ替わって下がるところですが、待望のトップ下の座を譲りたくなくて押し付けたのか、なぜか山田がボランチやってました。一応、FW登録だったんですけど。
 結果、前半の大半は小野、長谷部の2シャドー、山田、鈴木のボランチということになってましたが、この組み合わせはどうもイマイチ。基本的に小野と長谷部は仲が良くないので、2人でパス交換して崩すとかほとんどない。小野のパスはもっぱらワシントンへの一発スルーパスか、あと友達の平川、三都主狙い。長谷部は長谷部で小野知らん顔して独力でどんどんドリブル突破してくし。もうちょっとよろしくできませんか。山田、鈴木のボランチも、守備は安定しますけど、ややまったりしがち。本当は闘莉王がガンガン上がってくればまったりどころではないんですけど、今日に限ってなぜか大人しめ。今日上がらないでいつ上がる。
 ピンチはないけどこれといった攻めの形もないという、お馴染みの日本代表っぽい眠たい膠着モード。熟睡するにはいささか殺伐とした空気でしたが。これはまた飛び道具の出番か、でも今日は三都主元気ないしな、と思いながらボンヤリ見てたら、今日の飛び道具は大宮トニーニョ誤爆でした。浦和先制。
 後半になると、小野は一旦ボランチに戻ってましたが、またすぐ上がりっぱ。おーい。今度はジャンケン負けたのか長谷部がボランチになってました。後半は全体的に引き気味な省エネモード。いよいよ眠い。さすがにどうかと思ったのか、後半20分というところでフレッシュなトップ下を入れて活性化するべくブッフバルトは永井を投入。そして、当然のように誰よりもエネルギ使おうとしない永井。もちろんワシントンより守備しません。永井はこういうものだというのは理解してるつもりでしたけど、久しぶりだったせいか、あのおっかなびっくり足先だけ出すお嬢様ディフェンスにはさすがにちょっとカチンときましたよ。ただ、そんなお嬢様が入った浦和に対して、大宮も頼みの小林大がこの日はブレーキで攻め手なし。
 そのうちまたポコンと唐突な追加点入ったりするんだろうなと思ってたら、残り10分というところで鈴木が退場。すかさず小野を下げて内舘投入と守備固め。のはずが、内舘大張り切りでなぜか攻撃まで活性化。ロスタイムにワシントンが突進で相手DF2,3人巻き添えにしてるところを、25分間何一つ役に立ってなかった永井がひょっこり出てきてショボキックで流し込んでトドメ。さすが王子様、搾取する側の人間は違います。そして満場の永井コール。それでいいのか人として。
 次節、千葉戦はポンテが戻ってくるものの、代わりに最重要人物・鈴木がお休みということに。痛い。こうなるとまた組み合わせが難しくなります。鈴木の代役はもちろん内舘か。小野には大人しくボランチやっといて欲しいんですけど、内舘・小野のボランチだと調子上げつつある千葉相手にちょっと心許ない気も。そうなると長谷部がボランチに(フテ腐りながら)戻って、小野・ポンテのトップ下になりますが。うーん。

都築5:殺伐としたスタジアムの空気にノリノリ。揉め事と見るや、猛ダッシュでハーフライン超えて参加してるし。フィスティング一発で森田と闘莉王まとめて殴り倒すという荒業見せましたが、着地で失敗して無念の負傷交代。
坪井6:問題なし。いつもより幾分組み立てに参加しようという意欲も見えましたが、坪井にあんまりそんな欲出されても困る気もしないではない。
堀之内6:きっちり。切り返してのシュートなども。そういえば元ボランチ
闘莉王5.5:ジーコが見に来てたせいか猫かぶり気味。闘莉王が後ろに残ってれば、堅いことは間違いないですけど。
三都主4:だいぶサンポス気味で左サイドを抉る場面なし。相手が抜けないというより、抉れる位置まで上がってこれてないという感じだったので、体調の問題か、単にサボりか。上がってこない分、守備はちゃんとやってたのでまだ良いですが。終了間際には毎度恒例痛がる三都主。もちろん誰も心配してない。
平川5.5:さすがにポンテと比べて小野とはやりやすそう。守備もいくらか粘れるようになってきました。相手が本職でない土屋だったからかもしれないですけど。
鈴木5:やられたのをやり返すのはいいですけど、もうちょっとコッソリ目立たないようにやってやってください。
小野5:自由気ままにも程があるボランチぶり。ポンテが戻ってくる次節以降も同じではちょっと困るのですけど。ヒラメキを見せる回数は増えてきていてますが、ヒラメキに頼りすぎてる感も。もっと普通の好プレーを。
長谷部5:ドリブルのキレはあいかわらずですが、ワシントン、小野と絡みきれず。
山田4→5:バランス取ってましたが、それ以上のことは特になにもせず。(訂正)小野だけでなく永井がアレな分もバランス取ってたと考えると、4はないかという気がしてきましたので5で。
ワシントン6.5:攻守に相手DFにプレッシャかけ続ける。もう1点くらい決められた気もしますが、あれくらい守備やってくれるなら文句は言えません。


山岸6:後半頭から。途中交代でももちろんきっちりお仕事。そしてキックはきっちりと相手GKまで。
永井5:後半20分から。2シャドーの位置に入って、まさに影のように存在感なく消えっぱなしも最後の最後に現れてゴール。他の選手なら3、得点したこと考えても4くらいの点を付けたくなるプレイぶりですが、あれこそ期待通りの永井ぶりということで5点。良かったですね。
内舘6.5:残り時間少なく1点リード但し数的不利という状況での投入。普通ならドン引きになるところですが、スルーパスやらゴール前まで飛び出してシュートやらやたら積極的な姿勢を出すことで相手を押し返してみせる。お見事。


ブッフバルト5:永井トップ下だけはいい加減勘弁してください。普通に2トップでいいと思うんですけど。あと小野にボランチのところでもう少しじっとしてるよう言ってもらえないでしょうか。(訂正)どうも永井のポジションは右サイドだったという。ちょっと信じがたいですが、本人がそう言ってるのでそうなんでしょう。永井の守備が当てにならないとみた山田がさっさとカバーしに右サイドにきたものだから、所在なさげにうろついてたのがシャドーに見えたということみたいです。