硬と軟。
(http://blog.livedoor.jp/atlanta1996/archives/50580354.html)
あいかわらず唸らされるアトさんの浦和評。まったくよそのファンの人にこういう文章書かれてては立つ瀬がないのですが。なるほど”固く熱い”レッズと”軟らかくスカした”レッズと分類すると、いろいろ分かりやすい。アトさんは、前者の例として闘莉王、長谷部、鈴木、後者の例として小野、ワシントン、ポンテを挙げてますが、せっかくですし面白いので各選手を硬軟分類してみますと。
・FW
軟:永井>>>ワシントン>黒部>エスクデロ>田中(>>>エメルソン):硬
・MF
軟:小野>>>ポンテ>山田>酒井>>鈴木>長谷部:硬
・サイド
軟:三都主>>>山田>>平川>岡野>相馬:硬
という感じですか。ふむ。こうまとめてみると、また気付くことがあります。つらつらと。
- 「軟」派三巨頭は、永井、小野、三都主という、とかく浮きがちな三人。
- 軟派が浮きがちというのは、つまりチームの本質が「硬」派ということ。
- 田中・エメの2トップとかどれだけ硬派だったんだという。
- そりゃ、このド硬派2トップの下の司令塔に、同じく硬派の長谷部では硬直しすぎて上手くいくわけない(山瀬はより中庸派だった)。
- 軟派が浮きがちというのは、つまりチームの本質が「硬」派ということ。
- ただ、ポンテ、小野、ワシントン、三都主ら、本来は外様の軟派勢がむしろ権勢を握ってるのが現在のチーム。
- 前の軟派勢と、後ろの硬派勢との前後分断が起こっても不思議ではない。
- ここで際立つ、闘莉王の存在。
- DFという権力争いの場とは無縁な選手でありながら、ちょいちょいしゃしゃり出てくるこの声のデカい硬派な男のおかげで、どれだけ風通しが良くなってるか。
- 先発の軟派勢と控え組の硬派勢ということでは、岡野親分の存在。
- 前の軟派勢と、後ろの硬派勢との前後分断が起こっても不思議ではない。
- ワシントンは、選手の資質としてはむしろ「硬」だと思うけど、本人は妙に「軟」のプレーをしたがる(だけどヘタっぴ)というのが難しいところ。
- 黒部>エスクデロというのは、資質としては逆だけど。
- 新参者でチームに溶け込もうと「軟」寄りになってる黒部と。
- ガムシャラさを前面に出してアピールしたいエスクデロという。
- 置かれてる状況の違いで逆転してます。
- 最軟派の小野の相棒が、同じく軟派で、かつチーム内秩序では上のポンテというのは組み合わせとしては最悪か。
- 最近の小野の不調は、ポンテとの相性悪いけどポンテは自分を変えそうもない、ということで無理に硬派ぶろう(=浦和的であろう)と意識するあまり空回りしてるのが原因に思えるし。
- あと小野・ポンテと軟派な2人をトップ下に並べると、ワシントンも影響されていよいよ軟派ぶりをアピールしたがるのもよろしくない。
- 最硬派の長谷部と組ませるというのは、うまく回れば面白いですけど、長谷部がキレて衝突する危険もありそう(上下で並んでる現状でも冷戦の一歩手前くらいな空気ですし)。
- となると小野の相方としては鈴木が適当ですか。
- そういう意味でも、現状では左ボランチで使うのがベストに思う。
- 問題は、小野、三都主、坪井が近くに固まって左サイド一帯が坊主だらけになること。
- そもそも、小野のような軟派な古典的司令塔というのは、世知辛い現代サッカー界では絶滅危惧種に指定されてるくらい厳しい環境ですので。
- この種の古典的司令塔は、サイドのスペースに逃げることで生き延びることも多いんですが。
- 浦和では、右のスペースには先にポンテが避難しちゃってるし。
- 左のスペースは三都主の一人舞台だし。
- 余計に生き辛いことになってますので、やはり一つ下がったポジションが良いかと。
- この種の古典的司令塔は、サイドのスペースに逃げることで生き延びることも多いんですが。
- 今年、三都主が元気な理由は、同派が増えたから。
- 田中が戻ってきた時、去年までのサンポスに戻る不安。
- 平川が途中出場だと目立てないのは、どっちつかずだからだと思う(どっちかというと硬派寄り)。
- 相馬の違和感は、新参者でありながら、最も硬派(=以前の浦和的)な資質の持ち主だということから来てるのかも。
- 2年前に来てれば、あっさり三都主からレギュラ奪ってたと思う。
- 東京Vで際立ってたのは、あのチームの本質が軟派だからと。
- 山田はどこに置いても中和剤。
- 軟派な選手の近くに置くと硬派寄りに、硬派寄りな地帯に置くと軟派寄りに。
- いっそ小野と山田でトップ下組んでみたら。
- 軟派な選手の近くに置くと硬派寄りに、硬派寄りな地帯に置くと軟派寄りに。
んー、ホントにつらつらと適当に書き過ぎて、まとまりも何もないですが。
とりあえず今日のナビスコ福岡戦。どうもケガの小野だけでなく、ポンテ、ワシントン、三都主と軟派勢がゴッソリ休場とのこと。スタメン予想すると、前が黒部とエスクデロ、トップ下に山田が入って、左に相馬、右に平川もしくは岡野とかか。あるいは長谷部がトップ下で、ボランチ酒井もしくは内舘というのもありえます。とにかく日曜の福岡戦では最後10分で硬派モードに変身した浦和ですが、今日はもう最初から硬派丸出しな面子になりそう。ここまで違和感丸出しの相馬、黒部あたりには活躍できそうな場になりそうですので、いっちょ頑張ってくださいませ。