浦和3-1横浜FM@TBS

得点者:'43 山田暢久(浦和)、'48 ワシントン(浦和)、'89 大島秀夫横浜FM)、'89 長谷部誠(浦和)

 最強の相手に最高の集中力で完勝。どうした。これまではフワッと立ち上がって、相手に良い形を作られながらも、懐の深さを活かしてがっちり受け止めてからおもむろに振り回すという、貴ノ浪のような取り口だった浦和ですが。この日はもう朝青龍。出足鋭い鋭い。先手先手で厳しく相手を潰しに行くサッカー。攻撃に移った時は、今までほとんど使ってなかったワシントンのポストも交えつつ、シンプルに縦に運んで個人の強さでズバズバ斬り込む。なんか懐かしささえ漂いますが、おそらくブッフバルトが理想としてるのはこのサッカー。これが出来たのは、戦術の浸透度が深まってきた、とかではなくやはり「首位横浜」相手で本当に「本気」になったからか。今までどれだけ余裕こいてたんですかあなたたち。
 ずっとこのリアリズム溢れるサッカー(それこそJのチェルシー路線)続けたら、ぶっち切れると思います。2年前の2ndのように。まず次からまたしばらく気抜いて、元の貴ノ浪に戻って怒られるんだと思いますけど。まあ、あれはあれで楽しいので良いですか。

都築6:情緒安定。そろそろブチ切れる都築も見たい。
闘莉王7:横浜のロングボールを全て跳ね返す。しかし、これだけ緊迫感ある試合だというのに、いつもと同じように相手ゴール前までふらふら上がっていくんですから。どんな神経してるんだか。
坪井7:抜群のスピードと集中力。言うことない。絶好調。
堀之内7:心配されたマルケスとのマッチアップは、密着マークでガリガリ行って前を向かせず完封勝ち。一本、危ないバックパスあって思わず毛が抜けましたが。
山田6.5:しっかりとドゥトラの対応に集中しつつ、守りっぱなしでなく前にもグイグイ飛び出す。CKからのゴールのおまけつき。気合入ってました。次の試合では抜け殻になってたりしないでください。
三都主7:素早い攻守の切り替えと、キレが落ちてないドリブル突破、そしてラストパスとサイドを躍動。いつもこのくらいやってれば誰にも文句言われないのに。
鈴木6.5:いつも以上に守備専念。山田、堀之内と協力して横浜のブラジルトリオの抜け道を片っ端から穴埋め。
長谷部7.5:高い守備意識とダイナミックなドリブル、そして豪快なシュートと持ち味全てを発揮。代表に選ばれた直後の試合では鬼。これで第5節にして都築以外、先発全員得点達成。坪井はオウンゴールですが。
小野6:発熱明けということもあってか、バランサーに終始した感じ。小野としてみるとやや物足りないですが、そういうこと考えなかれば充分。交代直前のフリーのシュートは啓太じゃないんだから決めておくれ。
ポンテ6.5:解説の金田さんが「休んでるようで要所要所プレッシャかけてる」とポンテの特性をズバリ。基本的にはサボリがちだけど要所と見ればディフェンスしてくれるポンテ、この日は「要所」が一杯あったのでいつもより一杯守備してました。
ワシントン7.5:たとえ思いついても常識ある大人なら口にしないような頭の悪い挑発発言した栗原に実は腹立ててたか、いつになくポスト役としても前線で奮闘し、去年のゼロックスを思わせるようなDF引きずりゴールまで。空にそびえるクロガネの城といった風情。


内舘5:またまた後半20分過ぎに小野と交代の店仕舞い係。今日も攻撃にも絡もうという意識が見えましたが、かえってジャマだったのかポンテにちょっとイラッとされてました。
平川4.5:疲労困憊の山田に代わって。途中出場から流れに乗るのがヘタな選手だけに心配してましたが、それまでは上手くいってたブラジルトリオのマークの受け渡しに失敗して、マルケスをどフリーにしてしまい、失点の原因になってしまってました。


ブッフバルト6:しっかりとした準備で選手に高い集中力を持続させる。しかし内舘好きですよね。


片山主審8:試合の緊迫感を途切れさせるようなジャッジもなく完璧な黒子ぶり。今節、他の試合見てもなるべくプレーは流す、カードは抑え目、という新基準が浸透してきてる感じ。やればできるんじゃないですか。