元の木阿弥系。

 とにかく私は、梶山陽平のプレー内容に、本当に怒り心頭に発していたのですよ。昨年までは、天から授かったポテンシャルを「フルに」発揮できそうな予感がしてきていたのに、それが、まさに「元の木阿弥」。
(中略)
 彼らにしてみたら、動かないで、足許パスをつないで「チャンスを狙えばいい」っちゅうイメージだよね。だから「パス&ムーブ」なんていう忠実な汗かきプレーは「ダサい」っちゅうことになる。もうこうなったら先は見えているよね。ホント、残念ですよ。

 爆発的フリーライタこと湯浅健二さんの「J」みどころより引用。
 前から思ってたんですが、梶山って浦和の永井雄一郎に似てると思います。プレースタイルとかでなく(そもそもポジション違う)、選手としての在りようが。身体的にも技術的にも素晴らしい才能の持ち主で、「こいつは将来のチームを背負って立つ選手だ」と思わせておきながら、その輝きを半年に一回くらいしか見せてくれない。でもその「一回」の輝きがまたえらく眩しいものだから、目がくらんで「半年」のことを忘れてしまい、「やっと才能が開花したか!」と信じてしまう。で、もちろんその「開花」時期は桜よりも早くあっという間に散ってしまい、次の開花までまた半年ツボミのままで、イライラさせられ続けると。いう繰り返し。まあ、こういう元の木阿弥系な選手、大抵のチームに一人くらいはいます。磐田とかは一人どころでなく一杯いそうな気がしますけど。
 こういう選手との付き合い方というのは、監督もファンも、慎重に選ばないとストレスの元になるので気をつけないといけないです。ちなみに私は、永井については、「エース」などではなく「一芸に秀でた名物選手」くらいに考えるようになってから、だいぶイライラが解消されました。チームを背負って立ってもらおうなどと思わず、一芸を見せていただくだけで満足すると。いろいろ要求されるFWとかトップ下でなく、「一芸」を発揮しやすい右サイドで使われるようになったというのも、イライラ解消には大きかったです。あれは監督も付き合い方を見極めたんだと思う。梶山も一度サイドで使ってみればいい。