輪郭。

J第2節:浦和2−2新潟
得点者:'30 永井雄一郎(浦和)、'64 ワシントン(浦和)、'88 河原和寿(新潟)、'89 田中亜土夢(新潟)

  • ようやく腹立たしさが収まってきたので更新。
  • 「リードを守れない」ということほど見てて腹立つものはないです私は。
  • これは、浦和、というかサッカーに限らず、スポーツ全般でそう。
    • NFLでもNBAでも、守備型のチームが好みで、攻撃型のチームはバカ呼ばわりする傾向ありますし。
  • 「リードを守れない」というのは、十中八九、やるべきことをやってない=自ら招いた事態なので腹立つのです。
  • だから、近年の浦和ほど見てて心安らぐチームもなかったわけですが。
  • まあ、こういうこともごくたまにはあると。
  • あんなビュービュー雪降る中では集中力も切れると。
  • いうことにしておきましょう。
  • 最終的な結果はともかく。
  • 中身は見所あった気がします。
  • 腹立つのでビデオ見返してないですけど。
  • この日は、ようやく闘莉王が復帰。
  • それにともなって、阿部がボランチに上がり、小野を左サイドに回してきました(相馬out)。
  • これはかなり意外。
  • 小野のボランチはそれなりに効いてましたし、相馬も特に悪くはなかったですし。
  • 何より「左サイド・小野」は、てっきりゼロックスの惨敗でオジェックは諦めたのかと思ってたのですが。
  • 諦めたのは、平川についてだけだったみたいです。
    • その平川を諦めさせたガンバの安田は、前日に内田篤にボコられてボウズの刑に処されたらしいですが。
  • ポゼッション志向のオジェックにとっては「左サイド・小野」は捨てきれない利点があるということでしょう。
    • ボールが持てて、そこから決定的なパス出せるとか。
    • 本職ではない分、中央志向が強く、フィニッシュに絡むのも期待できるとか。
  • 一方で、「左サイド・小野」の明確な欠点として、守備力と走力があるわけですが。
  • 守備については、右サイドの山田が最終ラインと同化するような低い位置取りして、3DFが左にスライドして4バック気味になるというような形で対処してたように見えました。
  • 山田の低い位置取りは、オジェックの指示なのか、自主的な判断なのか、単にやる気がなかっただけなのかは知りませんけど。
    • たぶん、試合序盤はそこまで低い位値ではなかったので、やる気のなさに基づいた(雪とか無理)自主的な判断というあたりだと思います。
  • ともかく、一応の解決策ではあります。
    • まあ、1失点目は小野がサクッと交わされ、即興4バックの山田と坪井の間にクロス入れられて失点したわけですが。
  • 走力については、寒いの大好きなポンテが元気なのと、ネネが調子こいてウロウロすることである程度はフォロー。
  • 本当はボランチのフォローが欲しいんですけど。
  • ボランチ入った阿部は相変わらず手堅さ優先で。
    • 追い越していけよと小野が阿部に対して苛立つ、それでも自重する阿部などという場面もあったり。
  • 解決策としては、1.阿部の適応、2.長谷部の復帰、3.達也の復活、4.相馬のアタッカー起用といったあたりですか。
  • 一番、間違いないのは2。
  • 試してみて欲しいのは4。
  • あの、黒部が唯一のゴール決めた方のバイエルンミュンヘン戦でチラッと現れて、それっきり消えた例のやつです。
  • ポンテがポンツ化した時(急になったりする)の対策という点でも、前線のオプションは必要ですし。
    • 現状では、岡野投入しかないですから。
  • 何より「左サイド・小野」の隠れた最大の欠点である、相馬の不満爆発のリスクを抑えることができるという点で優れてます。
  • この試合だけでもかなり不満溜まってそうで怖いんですが。
  • で、この「左サイド・小野」採用と闘莉王の復帰したこの試合、チームの輪郭らしいものが見えた気がします。
  • チャンスがあれば右の山田の前方に広がるスペースに流れてくる永井、ポンテの局面打開力を当てにしたカウンタ、速攻無理そうなら左の小野を軸にしたポゼッションという、硬軟自在の両刀使い。
  • そして、その両方に闘莉王が真ん中からシャシャリ出て参加することで凄みを与えて。
  • それでもダメなら、闘莉王、ワシントン、ネネ、阿部が飛び込み、そのスキに永井先生がチョロッと出てきたりするド迫力なセットプレイでねじ込むと。
  • お、なんかいける気がしてきました。
  • 試合後のチームの雰囲気はお通夜だったらしいですけども。