J第31節:浦和0-1名古屋@NHK。

 昨日の試合といい、ガンバ-千葉戦といい、イライラしすぎて毛が抜けます。

得点者:'79 ヨンセン(名古屋)

 平川が戻ってきた浦和は、平川を右、内舘を左のSBに起用した4バックをブッフバルト史上初めて試合頭から採用。実際にはSBというより、相手の3トップに合わせてCBを一枚増やしたような格好で、かなり手堅い布陣。優勝争い大詰めで確実に勝ちたい試合という状況で、レギュラCB2人を欠いてることへの不安が、勝ちたがりなブッフバルトに堅い手を取らさせたんだと思います。坪井、堀之内が元気だったなら、たぶん何も考えずに3バックのままだったはず。
 前半はこのブッフバルトの意思が存分に反映されて、なんとも堅い展開。とにかく相手を完封することを最重要視しながら、攻撃にはあまり人数かけず、前3人の個人技だけで何とかなったらいいなあエヘという。手堅くいこうとするあまり、リスクなしで見返りだけを求めるという、かなり厚かましい戦いぶり。それでも実際に、相手に攻撃の形を作らせず、こちらはワシントン、ポンテ、山田のほぼ3人だけで2,3回の決定機を掴むという、厚かましくもムシのいい展開に狙い通りに持ち込んでましたが、決めきるほどの人でなしさは発揮できず。スコアレスで前半終了。
 後半になると、さすがにムシが良すぎたと反省したのか、あるいは当初からの予定通りだったのか分かりませんが、ガツンとギアが入る浦和。前半は浮遊していた山田が中央に入ってボール触り出したことで、ポンテがチャンスメイクにより専念できるようになる、後方で気を使っていた長谷部も時間できて前に出てこれるようになる、もちろん闘莉王も出張ってくる。あいかわらずSBの絡みが薄くてサイド攻撃はいまいちなものの、中盤の力だけでもう力づくでグイグイ押し込む。ただ、この日はこれまで高い決定力を誇っていたワシントンと山田が片っ端から外しまくり。ワンチャンスをものにして勝ち切ったのはつい一週間前のことだったはずですけど。
 失点の場面も、抜け出した三都主がフリーで完璧なクロスを上げながら、ワシントンが急にボールが来たかのようなありえない外し方をしたところから。こぼれ玉を拾ったポンテのクロスもすっぽ抜けて相手に渡ってしまって、そこから速攻受けてズドンという。別に「狙いすました速攻」ですらないのが腹立たしい。これまでシーズン通して徹底した現実主義で勝ち点積み上げてきた浦和ですが、ここにきてサッカーらしい理不尽さに足元すくわれました。そういえば、サッカーてこういうものでした。忘れてました。
 内容的には問題なかったのでそう悲観する必要はないですが、ワシントンの調子については楽観できません。達也も干され気味で今の調子がどのくらいなのかがそもそもよく分からないですし、ケガから戻ってきたからといって今さら黒部に頼るわけにもいきませんし。こうなったら永井ですか。永井ですか?