ルール脳。

 昨日のナビスコ準決勝横浜FM@鹿島戦で遺恨が勃発とかなんとか。事の顛末は、横浜の吉田と鹿島の岩政が激突してダウン、頭から流血。横浜側はプレイ止めて欲しがったものの、審判はスルー、鹿島もさくさくプレイを続けて点まで取ったと。なんか浦和でもつい先日似たようなことありましたが。おまけに試合後に「フェアじゃない」と怒る横浜側に対して、鹿島側から「笛吹かれてないんだから続けるのがルール上当然、点取られたからってなに幼稚なこと言ってるんだイヒヒ」みたいな、火に油注ぐようなコメントも出て、盛り上がってるみたいです。面白そうなことです。
 しかし、どっちが幼稚かと言ったら、鹿島でしょこれ。確かに「選手が倒れてても審判が笛吹かなければプレイは続けていい」というのはルールとしてあります。だけど今回の場合は、ただ倒れてたのではなく、頭から血流して倒れてたわけです。ルールも何も、サッカーやってる場合じゃないだろそれ。人が頭から血流して倒れてるのに、「審判が止めないから」て。そもそも、このルールというのは「たいして痛くもないのにバタバタ倒れこんで時間稼ぎすることを許さない」というのが趣旨。アウトゥオリも引き合いに出してた、先の日本-イエメン戦なんていうのは、どう見ても露骨な時間稼ぎだったから審判は流したし、日本はプレイを続けたわけです。この趣旨を考えれば「血流して倒れてる人間がいてもプレイを続けなくてはいけない止めたら罰則」なんていうことには全くならないです。趣旨も理解せずに「ルールだから」なんて、「何時何分何秒地球が何回回ったとき」なんていうのと同レベルのガキの言い草というもの。フェアプレイ云々の問題でもない。「世界基準」が通れば道理引っ込むというものでもない。
 3年前のナビスコ決勝浦和-鹿島戦、同じように、浦和の坪井とエメルソンが激突して、頭から血ドバドバ流した時。誰よりも必死にアピールして救護班呼んでくれたのは鹿島の名良橋のおっさんでしたが。