日本0-0クロアチア。

 生殺しの刑。選手はすっかり芯まで煮えてましたが。2試合連続の酷暑の下、普段の試合ならグビグビ飲める水も制限されてるとなれば、それは煮えます。手前のコーチボックス内には一応水置いてありましたが、あれ逆サイドの人間は給水なしで45分やれということですか。最後、キックがあらぬ方向へ飛びまくっていた中田とか、あれたぶん視界が真っ白になってたんだと思う。
 試合のほうは。勝利の可能性とかに言及しようとすると無意識に鈍器を探してたりするので止めておきます。三都主についてだけ。
 それにしても、三都主がよく画面に出てくる試合でした。4バック時の最大の不安点である左SB三都主ですが、あからさまに三都主サイドのスルナにボールを集めてくるクロアチア。あそこまで徹底して狙われることは、穴だと知れ渡ってるJでもそうないです。そしてそこから集中砲火を浴びせようという相手に対して、悠然たる態度で間合いをたっぷり取って、どうぞどうぞとクロス上げさせるだけ上げさせる三都主。「抵抗は相手の力を生む。無抵抗は力なき者にとっての唯一の武器」と言ったのは無抵抗主義の村長でしたか。まあ、村長はラオウにプチッと潰されたわけですが。しかし、普通の神経してる人間なら、簡単にクロス上げられたらマズイともうちょっと抵抗しようとするもの。さすが三都主、常人ではありません。しかしスルナも覇王ではなかったようで、ポンポンとクロス上げても点に繋がらず、挙句、PKまで止められる始末。浦和でもそうなのですが、大穴のイメージのわりに、三都主のサイドやられてから失点に繋がるというのは意外と少なかったりする(浦和ではむしろ逆サイドからの失点の方が全然多い気がする)ので、この無抵抗主義は実は有効なのか。間合いを取ってる分、クロスは許しても突破はされにくいという面もありますし(あれで間合い詰めにいったら、クロス上げられる回数は減ったでしょうけど、スコッと抜かれてもっととんでもない大ピンチも作ってたと思う)。まあ、実際のところ、三都主がクロス許すのはDFも最初から分かってるので、クロスに対して集中して対応するからとかでしょうけど。それでいて本人は「マークも集中してやった」とか言ってるんですから。もうすみません。ほんとすみません。
 一方、攻撃面はまずまず。狙われまくってるくせに、知らん顔してひょいひょい出ていってました(そして出てった後のスペースもバンバン突かれてた)。縦にボール入れる持ち味はそこそこ出してましたし、中に入ってのミドルシュートも何本か見せたり、最後にはエリア内まで侵入して決定的なクロスも上げましたし。中に詰めるべきFWが、審判にぶつかっただけで肋骨2,3本持ってかれたかのごとく長々とぶっ倒れてるような脅威の身体能力の持ち主だったせいで、いまいち決定的に見えなかったもしれないですけど。
 さて。残るはブラジル戦。いよいよやってしまった宮本が出場停止ということで、坪井起用もあるみたいですが。大丈夫か。三都主の尻拭いは慣れてるとはいえ、4バックはほとんどやったことないんですけど。とりあえず、出るとなったら、遠慮せずに審判無視して水ガブガブ飲んで頑張ってください。どうせなら小野も出てきて坊主3人揃い踏みで。