J第12節 浦和4-0鹿島@埼スタ。

得点者:'3 小野伸二(浦和)、'17 ワシントン(浦和)、'46 小野伸二(浦和)、'87 ワシントン(浦和)

 大惨敗の4日後の大楽勝。どうせ負けるならとことん負けた方がスイッチが入るみたいです。
 久しぶりにみんな揃った浦和。GKが山岸の他は開幕当初と丸っきり同じスタメンに。長谷部が後ろ(ボランチ)に戻って、小野が前なのも同じ。これまでちょこちょこと選手が入れ替わっては、あっちを立てればこっちが立たずという感じで、フラフラとしてきましたが。結局、最初にやってたこの中盤の構成が最高にして、これ以外は成り立たない唯一の組み合わせということになるんでしょうか。それも繊細に過ぎる気もしますけど。長谷部、黄紙4枚目貰ってますし。
 この日は、何といっても、前後半の頭に先制&ダメ押しの2得点と輝きを見せた小野。これまではたまに大きい当たりを飛ばしてもことごくファールに切れてたのですが、ここにきて「一発」の才能見せてくれました。中断前最後の試合、第12節にして。待たせやがって。あいかわらず燃費の悪さは尋常じゃないので、前半30分過ぎたあたりで早くも電池切れかけ(c.よつばと)みたいになってましたけど。光ったと思ったらあっというまに消え、しばらくボンヤリと充電するとまた光り出すという。ただ、鹿島が代表争いのライバルといえないこともない小笠原を小野がマッチアップするボランチに置いてくれたおかげで、いつもよりは守備も頑張れてました。しかし、ジーコは小野を使うとしたらやはりボランチなんでしょか。
 そして↓で復活を予告したポンテは。シュートにいける場面でパス選んでオフサイドになったりとまだ完全ではないでしょうけど、小野の先制ゴールをバキッとアシスト決めましたのでプチ復活くらいでしょうか。やはり右サイドは山田でないといけなかったみたいです。ポンテがしっかりしてくれれば、小野問題もどうとでもなる気もしてきました。(ポンテ復活について細かいところ書くと言いましたけど、これはまた明日以降に。もったいつけるほどのものでもないですが。どうせ当分書くことないですから。)

 さて、この小野・ポンテの2シャドーという豪華主義な構成。この試合では、鹿島の妙な緩さもあって、一発の破壊力という持ち味をいかんなく発揮しての大勝となりましたけど。やはり難点は、とにかく前線の機動力が闘莉王の髪量くらい乏しく、特に小野が電池切れすると全く前からのプレスがかからなくなってあっというまに前後分断、相手に押し込まれっぱなしになりがちなところ。これまでは解決策として「長谷部が小野の分まで走る」という、かなり無茶なやり方で凌いできましたけど。小野に「一発」のキレが戻ってきて、ポンテも復調してきたとなれば。この構成の長所の一つである、鈴木・長谷部のボランチコンビによる後方の安定化を頼んで、押し込まれることをもう割り切って。我慢して小野の充電ランプが緑に光るのを待ちつつ、ポンテを軸にした一発頼みに徹するという手段も可能になってきます。まあ、小野の電池切れまでにリードしておくことが必要ですけど。

山岸6.5:難しい気象条件も集中して好反応で完封。パチパチ。
闘莉王6:早々に先制したのと、雨が降ってていろいろ危なかったのとで自重気味。ハイボールも少なかったので、いつになく存在感薄め。薄いくらいで丁度良いです。
坪井6.5:アレックスミネイロに何もさせず、坊主対決を制する。
堀之内5.5:なんかツルツルよく滑ってました。
鈴木6.5:やはり必要不可欠。
長谷部6:小笠原にガツガツと。ドリブルよりもシンプルな散らしが目立つ。この構成だと長谷部は結構な我慢を強いられることになりがちなのが難です。
三都主6:ボチボチ。さすがに新人相手にはやらせない。まあ、去年は千葉の水野に思いっきりやられてたりしましたけど。最近、守備がだいぶ酷くなくなりましたホント。
山田6:山田右サイドも案外欠かせないみたい。鈴木に次ぐキーマン。
小野7:華麗なる2ゴールで、美味しいところをもっていくさすがの役者ぶりをようやく発揮。
ポンテ6:アシスト決めて復調気配。右サイドに流れてのチャンスメイクが肝です。
ワシントン7:小野、ポンテが元気になってきたので、ワシントンはフィニッシャに専念できて威力発揮。


内舘-:82分、今日は小野でなくポンテと代わっての守備固め。
永井-:86分、小野のカーテンコールのための交代で、特に何も期待されていなかったみたい。
相馬-:88分、三都主と交代。あいかわらずプレイの選択が直情的で分かりやすくて微笑ましいです。


ブッフバルト6:惨敗の後でしたけど、変化ではなく回帰で立て直す。