J第11節 浦和0-2千葉@NHK

得点者:'73 巻誠一郎(千葉)、'89 中島浩司(千葉)

 ギャフン。
 鈴木が出場停止、他にもコンディション不良で出場微妙な選手がいっぱいとかいう話の浦和。でしたが、フタを開けてみれば休ませたのは堀之内と靭帯をやった都築だけ。あとはみな強行出場。調子万全な控えよりコンディションいまいちなレギュラを優先するのがブッフバルトです。堀之内の代わりは内舘、GKは山岸。
 鈴木抜きで注目された中盤の構成でしたが、ポンテ・長谷部のトップ下に、小野・山田のボランチという。考えうる中で最も機動性に欠ける組み合わせ。それは走る千葉に対して無茶じゃないかと思ってたら、やっぱり無茶苦茶にされました。そりゃそうです。立ち上がりから全く相手を捕まえられず、こぼれ球も拾えず。最も機動性のある長谷部にボランチ2人の分までぶっ倒れるくらい守備に走り回ってもらうことを期待したんですが、どうにもこの日は最初から動きが重い。走り回ったら本当にぶっ倒れて死にそうだということで、ハーフタイムで下げられてしまいました。
 長谷部の代わりに後半頭から投入されたのは細貝。右CBに入れて、内舘をボランチに、小野をトップ下に上げる。千葉のペースがやや落ちたこともあって、いくらか持ち直して一方的に蹂躙されることはなくなりました。ただ、今度は前線が体調不良のワシントン、不調のポンテ、お疲れの小野という、なんともかったるいことに。両サイドの三都主、平川、ボランチ2人もみんなしてグッタリして、動き出しが遅いもんですから、攻めても人数が足りず形にならない。
 どうせ形にならないならと、ブッフバルトは67分平川に代えて永井を投入。個人技だけでなんとかなったり、しない、かな?という。かなりムシのいい「単発」狙いに完全にシフト。しかしもちろん不発の永井。
 逆に、前掛かりになって集中が切れてきたところを狙われ、ゴール前に飛び出てきた佐藤勇が落としたところを巻がズドン。千葉先制。この場面、坪井1人でペナルティエリア内にいる佐藤と巻を見るという状態。闘莉王どこ行ったという話ですが、闘莉王がどっか行くのはいつものこと。それをカバーする鈴木も堀之内もいなかったのが致命傷。あとは、更に前掛かり、闘莉王上げてのパワープレイ→単純なロングボールばかりで跳ね返される→逆襲浴びてプギャア、という、分かりやすいトドメの刺され方をして0-2完敗。
 走る千葉相手に、走れない選手ばかりで戦ったら、走り負けてやられたという。そりゃそうだろという感想しか出てこないような試合っぷり、怒る気もしません。鈴木の穴がやっぱり大きかったといえば、まあそう。誰よりも走る鈴木がいない分、みながいつもより走らないといけないのに、誰もがいつもより走ってないので、穴がギアガの大穴くらいになってました。
 コンディション悪い選手を無理使いしての惨敗。で、次が中3日で鹿島戦。やれやれ。

山岸6:2失点はしたものの山岸はそれは頑張ってましたとも。キックもいつもより全然マシでしたし。
坪井4.5:スピードにまかせたドリブルで暴走して斉藤に黄紙プレゼントしてたのはこの試合で数少ない笑いどころでした。
闘莉王4.5:前半は攻め上がり自重気味(というかそもそも攻め上がる暇がなかった)も後半にまんまと空き巣に入られる。ボランチ策も今日は不発。
内舘4:後手後手に回ってハードにいけず、攻めを呼び込んでしまった印象。チーム全体がそうだったといえばそうですが。2失点目の場面のソフトさ加減はいかんです。ボランチならともかくCBは厳しいか。
山田4.5:山田では鈴木の代わりは無理。キャラが違います。
小野4.5:立ち上がりからボール持ったときには一番可能性感じさせたけど、後半になるとすっかり埋没。
長谷部4.5:お疲れ。代表選出直後の試合だったので活躍するかと思ったんですけど。
平川4:チャンスメイクゼロ。今年いまだに本当に良いと思った試合ないです。
三都主4:ボールもってはモタモタして囲まれるという、お馴染みのサンポスが復活。ちょっと大人しく休んでなさい。
ポンテ4:三都主がサンポスならこちらもポンツ化が激しい。どちらも判断が悪い。
ワシントン4:体調不良でろくにメシも食えなかったせいか動けず、存在感乏しい。前にずっと張ってて、組み立てに参加しなかったのはむしろ良いんですが。1チャンスは決めて欲しかった。


細貝4:天皇杯以来の右CBでの登場。あいかわらずのおっかない捨て身な守備で早々に黄紙を頂戴してました。相手に前向かれて抜きにかかられるとかなり怖いです。
永井4.5:1回くらいはチャンス作ってましたか。
岡野-:そもそもサイドまでボールが来なかった。


ブッフバルト3:千葉相手にあの布陣でなんとかなると思うのは都合が良過ぎたというもの。